大地丙太郎文庫

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踊る!柳生十兵衛 03
さて、茶屋のおばんにひっくくられて哀れ土下座の柳生十兵衛。
十『いや、まったくもって申し訳ない。さっきも言ったように食い逃げするつもりは毛頭なかったのだ』
おばん、またすりこ木で十兵衛をぽかんとやります。
おば『お前金持ってないんかい』
十『実は…』
おばん、またぽかり。
おば『実はじゃないだろ実はじゃっ! 世の中はね、お金がなかったら何にも買えないんだよっ! あんた侍のくせに学校でそういう事習わなかったのかいっ?』
ま、この時代に学校はない。
十『はあ、そう言えば、そういう事はいっさい、お世話係の美影がやってくれていたような……』
おばん、またまた十兵衛の頭ポカリとやって『なにをぶつぶつ言ってんだいっ! じゃ、それ置いていきな』と、腰の刀を指差した。
十『おう、これでいいのか?置いてく置いてく』
十兵衛、あっさり刀をおばんに渡します。
おば『なんだい、あっさり武士の魂を渡すなんて軽いお侍だね…』
さらに身軽になった柳生十兵衛、街道を
スキップで歩きます。
十『あ〜こりゃ体が軽いわ。もっと早く刀なんか捨てちゃえば良かったよお〜』
身軽になった剣豪柳生十兵衛、もうそりゃ踊りながら歩く。これすなわち踊る柳生十兵衛っ☆
ふと前方に奇っ怪な光景を目の当たりにした十兵衛がふと立ち止まります。
十『やや?ありゃなんだ?』
おかしな風体の侍たちに髪の毛を掴まれ、引きずられているうら若き女がひとり。
引きずっているのは、十兵衛もその顔はよく知っている。弟又十郎率いる柳生組・尾崎幹之進。
そして、またよく見ると尾崎の前に、いるではないか弟・又十郎が。なんだか家で最後に見た時は綺麗に月代を整えていたけど、今はその頭もワイルドに伸ばしてる。ちょっと十兵衛ヘアに近いじゃないの?
さらにさらに又十郎柳生組の連中も率いている。
十『なにやってんだ?又のヤツ?』
引きずられてた女が木に吊るされるように縛りつけられました。なんと、よく見ると随分と可愛子ちゃんでございますぞ。
又『地図はどこだ? 出せっ! 出さねばっ!』
鬼のような形相で言って又十郎、女をムチでしばきます。
ビシっ!
あら?なにやらハードな展開?
十『おいおいっ! かわい子ちゃんになんてコトするんだ!』
言うが早いか突進して行く十兵衛であります。
がっつーん!
いきなり又十郎の後頭部に跳び蹴りする十兵衛でありました。
すっ転がる又十郎。
又『ななななにやつっ!』

(続く)

| 大地丙太郎 | 踊る!柳生十兵衛 | 17:49 | comments(0) | - |
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