大地丙太郎文庫

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踊る!柳生十兵衛 05

今宵も作者は厄介な仕事を一段落させて、なにやら心晴れ晴れ十兵衛ちゃん。

明日も早いというのに、こんな深夜に申しあげをはじめてしまいました。

美影が又十郎一派を相手にいている間に柳生十兵衛逃げおおせた。背中の美少女・奈々を森の入り口の岩持たれさせるように下ろします。
十『どうだい?傷は痛むかい?娘さん』
娘、菜々は十兵衛から顔を背けたままであります。
奈『大丈夫です
十『そりゃ、よかった
とりあえず一安堵の十兵衛。
十『又のやつ、この子は豊臣の落とし胤だと言ってたな
十兵衛、ぶつぶつ独り言。考え始めた。
まじまじと菜々の横顔を見つめる十兵衛。
菜々はちらりとそんな十兵衛の顔をば盗み見る。その目はちょっぴり憎々しげ。
十兵衛は、そんな菜々に気がつかず案外ノー天気だな。
十『ああ、いやいかんいかん。オレは何も聞かなかった
考えるのをやめて立ち上がる柳生十兵衛。
十『せっかく徳川だのなんだのという世界から足を洗ったのだ。こんなところでかかわり合いになっては元も子もない。ああ、では、なもう捕まらないように気をつけて行きなさい』
又十郎が来ないかどうか確かめたうえで立ち去ろうとする十兵衛。
が、菜々、十兵衛の着物を握っている。
十『ん?あ、ああ、気をつけてな
菜々の手を払おうとするが、離さない。
十『なに?』
心細そうな目で十兵衛を見つめる菜々であります。ああ、悪いけど、可愛い子ちゃんにこんな仕草をされたら普通は惚れてまうやろっ!
十『あ〜お前、連れとか身寄りは居ないのか?』
こくりとうなずく菜々。
またその顔が可愛いったらありゃしない。
十『居ないのかよ。ううむ、豊臣の落とし胤と言ったら豊臣家にとってはお姫さまのようなものだそれがひとりでこんなところをうろうろしていると言うのはあ、いやいや、考えるな、深みにはまるな十兵衛っ!
とにかく、気をつけてな、また襲われそうになったらすぐに隠れるか逃げるんだ、いいな
十兵衛、またもや行こうとするが、離さないまま付いてくる菜々であります。
十『いや、オレもアンタみたいなかわいこちゃんと旅をしたら楽しいとは思うがな、ま、ちょっとなんだ、困るんだ
行き掛かり上助けちゃったけど、オレはま、その辺にちょっと関わりたくないんだよ、悪いね、はい(着物から菜々の手を払って)行きなさい、ほら
菜々、泣きそうな顔をしている。また惚れてまうやろっ!
十『じゃあな、さよなら』
困りながら行こうとする十兵衛であります。
その時でありました。
野太い声をかけるものあり。
男『姫っ』
十兵衛、んっと見ると、なにやら数名のゴロツキのような男たちが近付いて来る。
男『おお姫っ、菜々姫さまっ、お探ししました。
ご安心下され。我等は、豊臣家の軍師であらせられたユキムラ・サナダが配下、サナダ10勇士が二世軍団サナーダJr.、お味方でござる。ささ、我等とともに参りましょう姫』
だが姫・菜々は、怪訝そうにゴロツキたちを見る。
サナーダJr.って、怪しい〜。
ところが十兵衛ヤギュウのアホタレはすっかり安心。
十『おお、あんたらこの娘の知りあいかね。これは良かった。えっと、菜々姫様ちゃん、お味方さんが迎えに来てくれましたぞ。良かった良かった
バカだなこいつ。
サナーダJr.の最初に声をかけた男が十兵衛をギロリと睨む。
この男の名前はサスケの介。インチキくさ〜い。
サ『貴様は何者だ!?』
十兵衛に凄みます。
十『いや、オレは何者でもない。ただの通りすがり者だ。(菜々に)じゃ、オレは行くからな達者でな
だが、行こうとする十兵衛の影に隠れる奈々。
十『あう、あ、ちょっと
可愛い。
(つづく)

| 大地丙太郎 | 踊る!柳生十兵衛 | 18:01 | comments(0) | - |
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